青木雄二先生の名言「今の、漫画家は甘っちょろいことばかり書いている」
マンガ全般は、おおむねハッピーエンドやサクセスストーリーが多いものです。
読後に心理的に凹み、カタストロフィー(悲劇的な結末)を連発させたのが「ナニワ金融道」。
エグい内容ですが、不思議と笑えるような漫画です。
作者の青木雄二先生ご自身が、マンガのキャラ以上に強烈な個性の方でした。
先生が本の中で
「今の漫画家は、甘っちょろいことばかり書いている。」
「わしが、ホンマもんの資本主義を描いてやる。」
などと語っていたのが印象的です。
他にも、さまざまな名言を残されています。
「人間は、狼にもなれる、鬼にもなれる摩訶(まか)不思議でうさん臭い生き物である。そんな人間がつくり上げたこの資本主義も、じつにうさん臭い。そのところを、しっかりと見極める眼をもって、生きていこうやないか。」
「資本主義社会の悪い点を一つ一つ是正していけば、最終的には日本は共産主義社会に移行せざるをえなくなる」
「神はおらん」
私が、最も印象的だった名言は「ナニワ金融道」8巻の桑田澄男のセリフです。
「ド素人 のほうが極道よりやることがえげつないことがようわかったやろ」

